
Pacific Palisades, California | Sotheby’s International Realty - Brentwood Brokerage
夏は一般的に、アウトドアを最も楽しめる季節とされていますが、よく設計された住まいであれば、屋外でのディナーパーティーや星空の下での食後の一杯を長い期間楽しめるだけでなく、自然と調和した穏やかな空気感を生み出すこともできます。
春先のひんやりする時期であっても、計画的につくられた屋内外をつなぐ空間は、屋外に快適な環境をもたらします。同時に、住まいの内部へ自然光を取り込み、周囲の景観とのあいだに、自然とのつながりを視覚的に感じることができます。
ラグジュアリーな住宅において、こうした中庭やテラス、デッキ、バルコニーは、もはや「あればよいもの」ではなく、「なくてはならないもの」となっています。綿密な設計、植栽、インテリアの工夫によって、屋内と屋外をつなぐこれらの移行空間は、住まいの印象を大きく変える存在になっています。

Pacific Palisades, California | Sotheby’s International Realty - Brentwood Brokerage
「ラグジュアリーな住宅において重要なのは、単にパティオがあることではありません。住まいの延長として自然につながる空間をつくり、心身の健やかさを感じられる環境を整えることです」と、ロサンゼルスのSotheby’s International Realty - Brentwood Brokerageでグローバル不動産アドバイザーを務めるシャモン・シャモンキ氏は説明します。
「買い手が求めているのは、ただ外に出ることではありません。海の眺望であれ、美しく整えられた庭であれ、あるいは本格的にしつらえられたエンターテインメント空間であれ、屋内での暮らしの体験がそのまま続いていくことなのです」

Madrid, Spain | Spain Sotheby’s International Realty
カリフォルニア州パシフィック・パリセーズの緑豊かな敷地に建つ、1972年築の丘陵地の住宅は、クローディア・ジャネットによる改修・増築を経て、このコンセプトを美しく体現しています。各階に設けられた大きな折りたたみ式のガラス壁が、自然光を取り込み、屋内外のつながりを生み出しています。また、木々に包まれるように設けられたバルコニーは、その時々の気分に応じて、プライベートな空間にも、人を招いて楽しむための場にもなります。
一方、マドリードの4階建ての邸宅では、成熟した木々や鉢植えの植物に囲まれた緑豊かな中庭へと空間が開かれています。さらに上階には、つる植物に覆われた日陰棚が陰をつくる広いテラスがあり、秘密の庭のような雰囲気を醸し出しています。
「パンデミック後、屋外空間はもはや副次的なものではなく、暮らしの中心的な体験の一部になっています」とシャモンキ氏は語ります。適切に設計されていれば、屋外空間は「住まいを、体験として印象に残る特別なものへとなり」、その結果、より魅力的な住宅になるのです。

Budva, Montenegro | Montenegro Sotheby’s International Realty
季節を問わず、こうした空間を心地よく機能させるためには、適切な敷地を選び、建築チームとランドスケープチームが初期段階から連携して計画を進めることが重要です。
「春から初夏にかけては、建物の向きと、敷地が光や風をどのように受けるかが非常に重要です。朝日や午後のやわらかな日差しを取り入れつつ、西日による強い日差しは遮りたいと考えます」と、ロサンゼルスを拠点とする総合デザイン会社KAA Design Groupのアソシエイト・プリンシパル兼プロジェクト・ランドスケープ・アーキテクト、マイケル・マクゴワン氏は説明します。「日陰を重層的につくることも、その一部です。トレリスや落葉樹の植栽、軽やかな上部構造
デザインを長く楽しめるものにするには、屋内外をつなぐ空間の色や素材は自然なトーンでまとめるのがよいでしょう。KAA Designの創設者で建築家のグラント・カークパトリック氏は、「木、リネン、レザー、経年変化した金属のように、時を重ねるほど味わいを増す素材」を選ぶことが大切だと付け加えます。

London, England | United Kingdom Sotheby’s International Realty
間取りの配置も重要です。マクゴワン氏によると、屋内の空間が、屋外空間へ直接つながっていることが最も効果的だといいます。たとえば、キッチンにはダイニングテラスを、屋内のリビングには屋外のリビングスペースを組み合わせるとよいでしょう。パブリックな空間とプライベートな空間のあいだに設けられた中庭は、人が自然に集まり、交流するきっかけになります。
建築家のケイリーン・オヘイガン氏とBase Associates (ロンドン拠点のデザイン事務所)が、かつてロンドンにあった航空機工場を7ベッドルームのラグジュアリー住宅へと改装した際、設計の中心に据えたのは、キッチンやメインのリビングエリアから段差のないスライド式ガラスドアで直接アクセスできる屋外ダイニングテラスでした。

Bay Area, California | Golden Gate Sotheby’s International Realty
物理的な隔たりや視覚的な遮りは、「インドア・アウトドアな暮らし」を妨げてしまいます。そのため、カークパトリック氏は「床の高さをそろえ、段差をできるだけなくし、素材のつながりを持たせること」を提案しています。
カリフォルニア州サウサリートにある19世紀の住宅では、オープンプランのキッチンとダイニングルームに面した大きな屋根付きポーチが、サンフランシスコ湾を望む、親密で天候に左右されにくい空間を提供しています。ベッドルームにも、水辺に面したデッキが設けられています。カークパトリック氏は最後に、「この家は屋外に向かって開かれているというより、もともと自然の一部であったかのように感じられるのです」と締めくくっています。
These epic rural homes offer outdoor living with ‘Wuthering Heights’ style and drama
























