Sandy Binder and Danielle Laria - Daniel Gale Sotheby’s International Realty
第一印象ほど重要なものはありません。だからこそ、世界最高の建築業者や設計者がアトリウムを重視してきました。
アトリウムは主な居住空間への魅力的な前奏曲です。それは中央にある大広間だったり、広い中庭だったりと様々ですが、そこから住宅内の隣接する空間が見渡せます。ほとんどの場合、アトリウムの上部には天窓や空そのものが広がり、住宅や庭園との連続性を感じさせます。
これらの点を考慮すると、アトリウム自体が高級住宅と同様に多様である事は不思議ではありません。今回は家に入る際に大きな印象を来訪者に与えるアトリウムを備えた5つの物件をご紹介します。
緑、ガラスと魅力
Patricia Wadzinski - Sotheby’s International Realty - East Hampton Brokerage
このクラシックでありながらも現代的な海岸沿いの隠れ家では、アトリウムが斬新な方法でその役目を果たしています。家の中のさまざまな場所から見ることができるテーブルと椅子が置かれたアトリウムが、あたかも家の他の部分が屈折して写る豪華なプリズムのように、室内、庭園、屋外の食堂からも眺めることを可能にしています。
すべてのアトリウムに十分な設備が備わっているわけではありません。しかし、この家は中央に位置するアトリウムを多機能の社交空間に変える事で、住人やゲストが植物に囲まれ、新鮮な空気の中でリラックスできる静かな環境を提供できる可能性を示しています。
彫刻の作品
Sandy Binder and Danielle Laria - Daniel Gale Sotheby’s International Realty
この物件は通常のアトリウムをモダニズムで変えた一例です。憧れの建築家ノーマン・ジャッフェが1974年に建築した家の中央に位置し、そこから建物の他の場所に通じて光があふれ、ホワイエというアトリウムの典型的な役割を果たしています。
しかし、このアトリウムには床と天井に照明が配置されており、彫刻庭園としての価値も備えています。天窓から自然光が多く降り注ぐアトリウムは。絵などの展示室として使用されることもよくあります。しかし、この家の没入感のあるガラス陳列棚はそのレベルをはるかに超えています。なぜなら、この家自体が本物の美術収集家なら誰でも手に入れたがるほど自慢できるものだからです。
緑と豪華さの競演
Aaron Reid - New Zealand Sotheby’s International Realty
この倉庫を改装した素晴らしい物件では、アトリウムが屋内外のスペースをつなぐ役割を果たしています。1階に位置し、その背後にある台所や食堂、ラウンジと、その手前にある温水プール、温水浴槽、バーベキュー場とをつないでいます。
豊富な植物とプールとの距離が近いことはアトリウムを効果的に見せるのに有効です。隣接する空間は、自然を模した雰囲気を強調するため、緑の植物で飾られたり、池や噴水を配置したりすることが多く、そこを訪れる人に一体感を与えます。
光と高さの融合
Gerry Gretschel and Tom Williams - TTR Sotheby’s International Realty
大規模な建築物でアトリウムが人気の理由の1つは、複数の階を見渡せるようにすることで、その規模感を感じることができるからです。個人の住宅でも、A・ジェームス・クラークが1978年に建築したこの建物のように大きなアトリウムをとれる場合はうまく機能します。
このアトリウムは完全な立方体で、吹き抜けの天井は頭上の天窓までつながり、柔軟かつ実用的なスタイルで装飾されています。本をじっくり読むための静かな聖域にも、親しい友人との会話に最適な雰囲気にも、数十人を招いたパーティに適した場所にもなり得ます。
機能的であることはおしゃれでもある
Maria Lopez and the Heyman Team - Sotheby’s International Realty Downtown Manhattan Brokerage
1910年に建てられたこの歴史あるタウンハウスのアトリウムは当時の典型例です。当時の建築物のアトリウムは2階に多く設置されました。ここは優美かつ明るいサンルームを組み合わせたような空間でリビングスペースの延長線上に位置しており、一方にはリビングとダイニングルーム、他方にはバルコニーと床から天井までの窓があります。
他のアトリウムと同様にここでも屋内と屋外をつなぐ役割を果たしています。その部屋にいる人が家の中をより完全な状況で観察できるようになっているだけでなく、リビングスペースからも直接眺めることが出来ます。また風雨にさらされない屋内仕様になっているため、美術や工芸作品の展示スペースとしても理想的です。
アトリウムは光を取り入れるという役割を果たすだけではありません。うまく取り入れることでその家の大きな特徴となり、雰囲気、環境、周辺状況、美学を醸成します。
アトリウムにはお気に入りの芸術作品を展示できますが、住宅内の他の場所はどうでしょうか?アトリウム以外にそれらを配置する方法をご覧ください。。