Marrakech, Morocco | Morocco Sotheby's International Realty
息を吞むような美しい風景、鮮やかな色彩、時代を超えた素晴らしい建築物にあふれるモロッコは、ファッションデザイナーのイヴ・サンローラン、画家のジャクソン・ポロックからモロッコの先駆的な現代美術家マリカ・アグエズナイなど、多くのクリエイターにインスピレーションを与えてきました。今日でも、この国の職人技ともいえる壮大な風景は新世代のアーティストを魅了しています。彼らの作品は、毎年マラケシュで開かれる「1-54アートフェア」 で展示されています。この展覧会では、モロッコだけでなく世界で活躍するアーティスト、デザイナー、画廊が集まり、モロッコの躍動する創造性を世界に発信しています。
にぎやかなメディナ(中心部)、陽光が降り注ぐ砂漠、魅惑的なリヤド(元民家の宿泊施設)を背景に、一流ホテル「ラ・マモニウアホテル」と、広いジャンルに対応したアートスペースである「ダダ」で開かれるこのイベントでは、モロッコの伝統と革新的な部分がユニークに融合する様子を見てとることができます。また、このイベントによって、モロッコの世界的な芸術のオアシスとしての地位は確固たるものとなり、アートシーンの国際的な知名度も高まっています。
Marrakech, Morocco | Morocco Sotheby's International Realty
「世界中から人々が1-54に、モロッコの美術シーンを発見するために来場します。」と、カサブランカとマラケシュの両方に店を持つ「ロフト・アートギャラリー」の共同創設者ヤスミン・ベラダ氏は言います。2025年1月30日から2月2日に開催されたフェアでは、「ロフト・アートギャラリー」は、モロッコ全土を旅して同国で最もすぐれた職人と協働するアミナ・アグエズナイや、先祖伝来の陶器製作技術を現代美学と組み合わせた陶芸家ブシュラ・ブドゥアなど、モロッコの工芸の伝統を再考するアーティストの作品を展示しました。
このような過去と現在のつながりは、モロッコで最も豪華な住宅の建築とインテリアにも影響を与えています。手のこんだ彫刻がほどこされた木製のドア、手描きのゼリージュタイル、隅々まで装飾を施したしっくい細工が、現代的で無駄を省いたシンプルで洗練されたミニマリストの美学とごく自然に調和しています。緑豊かな庭園と静かな噴水がある中庭は、モロッコのリヤドの時代のような優雅さを保ち、室内にはベルベル人の絨毯と彫金が、高級で現代的なデザインを作り出しています。
Taroudant, Morocco | Morocco Sotheby's International Realty
「モロッコの文化、伝統、建築は唯一無二です。」とモロッコ・サザビーズ・インターナショナル・リアルティのセールスアドバイザー、アブデルハディ・ラーウイナ氏は語ります。「特に、アメリカとフランスから芸術家が移住してきた長い歴史があり、その結果創造的なコミュニティが作られ、多くの建造物にも反映されてきました。」
マラケシュのメディナ(旧市街地)の歴史的なエル・クスール地区で販売中の、25室の豪華なゲストハウス「マラケシュ・イ・メディナ」にも、この多様な歴史が組み込まれています。「かつて上流階級の家として使われたこの邸宅では、伝統的なモロッコ工芸が魅力的に使用されています。」とラーウイナ氏は説明します。伝統的なリヤドの住宅がほとんどがそうであるように、この家は中央の中庭を囲み、手作りのデザインが施されています。「この邸宅は、モロッコ文化の伝統を表しています。」とラーウイナ氏は言います。
Route de l'Ourika, Morocco | Morocco Sotheby's International Realty
マラケシュからわずか20分の場所に、もう1つ印象的な邸宅があります。受賞歴がある公園に佇む「マラケシュ・ルーテ・デ・ロウリカ」からはアトラス山脈の景色が眺めることができます。またモロッコで代々受け継がれた技術を活用して作られた様々な素材が使われており、伝統的な素材と印象的なミニマリスト様式の組み合わせが、シンプルさで優雅な様子を表現しています。
この邸宅からさらに南に移動したタルーダント市郊外には、20ヘクタールの農園「タルーダント・アイト・クロウム」があり、オレンジや小型のオレンジであるクレメンタイン、オリーブの木が植えられています。「この農園の中心には、伝統的なベルベル建築を思い起こさせる大きな邸宅があり、建築材料やレイアウトは自然とよく調和しています。」とモロッコ・サザビーズ・インターナショナル・リアルティのディレクター、ニコラス・ベギン氏は語ります。「この邸宅は、モロッコの豊かな色彩、歴史、文化を思い起こさせる作りであり、現代的でありつつも由緒正しさもある、魅力的な物件です。」
これらの物件は、何世紀にもわたり積み上げられた職人技、鮮明な色彩のタペストリー、芸術的革新、建築の熟練といったモロッコの創造的なユニークさを体現しています。アーティスト、デザイナー、収集家が常にモロッコの過去、そして現在からインスピレーションを得ようとすることは、当然であるといえます。
モロッコからオーストラリアへ:芸術の中心地として花開くブリスベンに興味はありますか?